News & Topics

叙勲の栄誉に輝いた学友

令和2年秋の外国人叙勲

旭日双光章

劉耀祖さん / LIU, YAW-YSU

(1967-69/東京西RC)

池上一郎博士文庫研究学会理事長。
早稲田大学大学院修士課程在籍時に米山奨学生となる。
2001年、台湾南部の屏東県竹田郷に、日本語の書籍だけを扱う図書館「池上一郎博士文庫」を地元住民とともに開館。池上一郎氏は戦時中、竹田に軍医として赴任し、地元民へも手厚い医療を提供、信頼を得ていた人物である。日本留学時代から池上氏と知己の間柄であった劉さんは、池上氏から寄贈された蔵書をもとに「池上一郎博士文庫」を開設。現在、約2万冊の日本語書籍が所蔵されされ、実際に貸し出しも行なわれている。

 

 

 劉さんからのメッセージ 

受賞の喜び


このたび叙勲の栄誉に浴し、お世話になった皆様に改めて感謝申し上げます。

私は1960年代に日本へ留学した際、三年にわたり東京西ロータリークラブで大変お世話になりました。

特に、藤山一郎先生にはお世話になり、三回ほど私を含む台湾人留学生三名を目白のご自宅にご招待いただき、感謝感激でした。NHKホールでのコンサートのチケットも二回ほど下さいました。
また、毎月金曜日の午後、ホテルオークラにて行われていた集会では、藤山先生が『ロータリアンの歌』と『われは海の子』の指揮をされていたこと、とても印象に残っています。

お名前は忘れてしまいましたが、禅僧の会員様に大きな日本式の禅僧のレストランでお食事をご馳走になったり、繊維製品メーカーであるグンゼの社長様から当時の生活用品をいただいたりと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。山岡荘八先生と立ち話をさせていただいたこともはっきり覚えています。

さて、私は現在、台湾南部の屏東にある池上一郎博士文庫で理事長を務めております。ここは、戦時中に当地に軍医として赴任された池上一郎博士を記念して2001年に開館した「アジア最南端の日本語図書館」であります。目下、蔵書は二万冊弱で、運営は全てボランティアで行っております。
開館したその年、池上博士は満90歳で、式典には参加できませんでしたが、後日、式典当日のビデオをご覧になり喜んでくださいました。そしてその三ヶ月後にお亡くなりになりました。

開館当初、文庫利用者の中心であった台湾の日本語世代は年々減少しておりますが、最近は台湾人と日本人の観光客が立ち寄ってくださる機会が増えています。将来的には近隣の大学の日本語学科の学生をターゲットに、利用者を増やすことができればと考えております。

なお、来年2021年には開館20周年を迎え、1月16日にお祝いの式典を行います。目下、ご訪台は難しいかもしれませんが、ぜひ皆様も台湾にお越しの際は文庫にお立ち寄りいただければ嬉しく思います。

お世話になったロータリアンの皆様へのご恩は一生忘れません。皆様のますますのご健勝をお祈り申し上げます。

(写真提供及び口述筆記:権田猛資様)