公益財団法人ロータリー米山記念奨学会について
ロータリー米山記念奨学会は、勉学、研究を志して日本に在留している外国人留学生に対し、日本全国のロータリアン(ロータリークラブ会員)の寄付金を財源として、奨学金を支給し支援する民間の奨学団体です。
目的
ロータリー米山記念奨学会は、将来母国と日本との懸け橋となって国際社会で活躍する優秀な留学生を奨学することを目的としています。優秀とは「(1)学業」に対する熱意や優秀性はもちろんのこと、「(2)異文化理解(3)コミュニケーション能力」への意欲や能力に優れている点が含まれます。
ロータリー米山奨学生は、ロータリークラブを通して日本の文化、習慣などに触れ、社会参加と社会貢献の意識を育て、将来ロータリーの理想とする国際平和の創造と維持に貢献する人となることが期待されます。
学問に対する研究の目的・目標を明確にし、研鑚(けんさん)を重ねてその成果をあげる努力をする。
異なる言語・文化・習慣などを理解する努力をする。
人間関係における円滑なコミュニケーションを築き、自己の確立と共に他者を受入れる柔軟な姿勢をもつ。
民間最大の奨学事業
年間の奨学生採用数は約900人、事業費は約15億643万円(2023-24年度決算)と、国内では民間最大の国際奨学事業となっています。これまでに支援してきた奨学生数は、累計で24,133人(2024年7月現在)。その出身国は、世界133の国と地域に及びます。
特色 ~世話クラブとカウンセラー~
米山奨学金には、奨学金による経済的な支援だけでなく、ロータリークラブ独自の世話クラブとカウンセラー制度による心の通った支援があります。
世話クラブとは?
日本には約2,200のロータリークラブがあります。そのうち1つのクラブが、1人の奨学生の「世話クラブ」となります。米山奨学生は世話クラブの例会 に月に一回以上出席し、ロータリー会員と積極的に交流して国際交流・相互理解を深めるとともに、ロータリーの奉仕の心を学びます。
カウンセラーとは?
奨学生に対し、世話クラブのロータリアンがカウンセラーとなります。カウンセラーは、奨学生の個人的ケアにあたるアドバイザーです。
様々な職業、世代で構成されるロータリークラブでの交流は、奨学生が日本文化に接し、将来や奉仕について考える機会となります。米山奨学生とロータリアンの交流は、相互理解のみならず、双方にとって財産となるものです。
シンボルマークについて
重なり合うハートは「ロータリアン」と「奨学生」です。
外国人留学生の支援・交流を通じて国を超えた信頼関係を築き、世界の平和を願う”心” を育てるという、事業創設の願いが込められています。
手は、そうした”心”を生み出すと同時に、当事業がロータリアンの手で支えられていることを示しています。