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理事会緊急決議と寄付増進のお願い

(財)ロータリー米山記念奨学会
理事長 板橋敏雄

新年度を迎えて、一言ご挨拶申し上げます。

昨年度(2010年度)の寄付は予算13億円を達成できました。震災復興に向けて日本のロータリー全体が尽力するなか、一人当たりの平均寄付額が2万円を超えた地区が5地区、また、一人当たり寄付額の全国平均は前年度より125 円上回りました。皆さまのご努力に心より御礼申し上げます。

しかしながら、この予算(寄付収入13億円)は「奨学資金特別積立財産」を取り崩すことを前提に策定した赤字予算であり、年間800名の奨学支援に必要な経費(14億5千万円)を賄うことはできておりません。

去る6月3日、全国から32名の理事が出席して開催された理事会にて、今年度(2011年度)の事業計画と予算を審議しました。支援する奨学生数は昨年度と同じ800名とし、寄付収入予算も前年度実績を踏まえ、同額の13億円と決定しました。経費約14億5千万円との間で生じる約1億5千万円の不足は、昨年度同様、このような事態に備えて積み立ててある「奨学資金特別積立財産」を取り崩して充当することも併せて決議しましたが、取り崩しは今回で最後とすることといたしました。

これらの決議を行うに際して、今後、寄付を増進するのか、奨学生数を減らすのか、奨学生数を維持して、一人当たりの奨学金額を減らすのかなどについて、理事の皆さんによる活発な議論が行われました。
結論として、今年度の寄付金が14億5千万円を達成しなければ、この奉仕事業の根本を揺るがすものとなることを一刻も早く明確に示し、寄付増進をお願いしなければならないとの認識で一致し、下記の理事会緊急決議を行いました。

財団法人ロータリー米山記念奨学会理事会緊急決議
(2011年6月3日)

財団法人ロータリー米山記念奨学会理事会は、日本のロータリーが世界に誇る奨学事業であり、民間最大の奨学生支援を続けて参りました。しかし、寄付金の低迷により年間800名の奨学生を維持することが難しい状況となっており、緊急の寄付推進が必要となっております。

ガバナー各位におかれましては、一人当たりの普通寄付金と特別寄付金をそれぞれご提示頂くようお願い申し上げます。なお、奨学生800名を維持するためには14億5千万円の事業費が必要となりますので、一人当たりの平均寄付額は約1万6千円となります。

本日開催の理事会(理事35名中出席者32名)で、上記が決議されました。
この決議の主旨をご理解頂き、皆様の変わらぬご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。

以上

 

この決議は、6月13日付けで各地区2011-12年度ガバナーにご送付し、寄付増進へのご協力をお願いしておりますが、全国ロータリアン各位におかれましても、この決議の経緯および主旨をご理解頂き、(財)ロータリー米山記念奨学会への更なるご支援をお願いいたします。

東京ロータリークラブが最初の奨学生を受け入れてから57年、財団法人として認可されてから44年を迎える2011年度の初頭にあたり、皆さまのご支援を改めてお願い申し上げます。

以上