奨学生・学友の活躍

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ソウルの仏教中央博物館で招待展を開催 ― 朴 善化さん

韓国出身の米山学友、朴 善化(パク・ソンハ)さん(2006-08/京都乙訓RC)は、京都市立芸術大学大学院で、文化財の保存修復を専攻。米山奨学期間終了後も、世話クラブの京都乙訓RCが独自に奨学支援し、今春、念願の博士号を取得しました。
111_pak-sakuhin.jpg彼女がこれまでに制作した仏画模写を展示した招待展が、韓国三大名刹寺院に数えられる釜山の通度寺(トンドサ)内の聖宝博物館で、今年3月6日~4月11日の1ヶ月にわたり開催されました。朴さんの作品は高い評価を受け、引き続きソウルの仏教中央博物館でも、5月13日~19日の7日間、招待展が開かれることになりました。同博物館は、韓国仏教文化財を一同に集めた国内最大の聖宝博物館で、そこでの招待展開催は大変な快挙です。このニュースを知らせてくれた、朴さんの米山カウンセラーである山本敏彦氏(京都乙訓RC)は、「彼女はいまや当クラブの家族の一員です」と語り、釜山に続き、ソウルの招待展にも家族とともに訪れる予定です。
なお、朴さんの展覧会は、京都の「同時代ギャラリー」(京都市中京区)でも10月20日(火)~25日(日)の期間開催される予定です。機会があればぜひご覧ください。

朴善化さんからのメッセージ

今回の釜山とソウルでの展覧会は、私の9年間に及ぶ京都市立芸術大学大学院
での模写・保存修復研究の成果として、40点の作品を展示したものです。
留学当初、韓国ではほとんど使わなかった岩絵の具と格闘しながら苦労して描いた作品や、原作の美しさに感動しながら朝から晩まで無我夢中で模写制作をした作品など、描いたその時々の出来事が鮮明に思い出されます。こうして作品を並べて見ると、「本当に、たくさん描いたものだ」と、我ながら感心するとともに、この展覧会開催に至る留学生活の基盤を支えて頂きましたロータリー米山記念奨学会とロータリアンの皆さまにあらためて感謝申し上げます。今後は、これまで学んできた保存修復や仏画制作に関わる技術や知識を、母国韓国で活かせるよう努力してまいります。